妊娠、出産おめでとうございます。
この数か月から一年であなたの身体は
生まれてから最も大きな変化を短期間に経験していますね。
妊娠期におこっている変化を超音波エコーでみると、腹筋の厚みが減少するという変化が見られます。
妊婦6名の妊娠5か月以降の筋肉の厚みを測定した報告では、腹直筋という筋肉が薄くなっていることが明らかになりました。
なんと妊娠10か月の時点では、非妊娠女性と比べて約半分の厚みにまで薄くなっていることがわかりました。
また腹横筋(深部筋)と外腹斜筋、内腹斜筋(脇腹の筋)を比べると、特に内腹斜筋が薄くなっていました。
腹横筋も薄くなっていると思っていましたが、意外な結果です。
そして産後には、1か月もすると腹直筋の厚みが回復することもわかりました。
また腹筋を収縮させるトレーニング中に、腹直筋の収縮する能力も回復していました。
同様に、腹横筋、腹斜筋(内、外)の収縮能力をみていくと、腹斜筋群が産後1か月経過してから収縮能力が回復してくるのに対して、腹横筋については産後6か月たっても収縮能力が回復していないことが示唆されています。
まとめますと、
□妊娠によって、腹直筋が薄くなります。これは産後1か月で回復する例が多いようです。
□妊娠によって、側腹筋群の特に、内腹斜筋が薄くなります。これは産後1か月で回復することが多いようです。
□妊娠によって、腹横筋の厚みに変化は少ないですが、収縮する能力がなかなか回復しないことが示唆されています。
歪んだ骨盤に悩み、力で矯正するような施術を受ける方も多いようです。
しかし骨が勝手に動くわけでなく、力源となるのは筋肉の張力バランスです。
腹筋群には腹圧を高めて、脊柱や骨盤を安定させる機能があり、また腹横筋には内臓を支える機能もあります。
ということで、妊娠中から産後にかけては、腹横筋や骨盤底筋のトレーニング、再教育を踏まえて、骨盤周囲筋とファシアをケアしていくことが
真の産後ケア、骨盤矯正といってもよいと私は考えています。
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