日本理学療法士協会優秀賞受賞歴、キャリア20年以上、トレーナー歴15年、インソール製作14年の私が健康をサポートします。
辻村さんはどんなことを学んできたのですか?
「わたしは2001年に理学療法士免許を取得したのち、運動器の痛み関連のセミナーを多く受けてきました。」

産後理学療法に関わる国内外のセラピストのセミナーに参加しています。
- 産後の腹壁骨盤機能の改善(Restoring form and function of the abdominal wall after pregnancy:講師:ダイアンリー先生:産後理学療法で世界中で臨床教育に活躍するカナダの理学療法士)
- 腰椎骨盤帯股関節痛に対する統合的徒手療法アプローチ(同上)
- Discover -Pelvis 1(Integrating clinical expertise and reseach to restore optimal pelvic function)//適切な骨盤機能の回復)(同上)
- 骨盤帯の機能異常に対する評価とアプローチ(田舎中真由美先生:産後理学療法の日本の先駆者の一人)
- 体幹機能のリコンディショニング(同上)
- 産後のコア機能不全に対する評価とアプローチ(同上)
- 骨盤底筋に対するダイナミックコアコンディショニング(同上)
超音波エコーバイオフィードバックによる腹筋機能改善
実は産後の体に必要なことは骨盤の矯正ではありません。
骨盤矯正は必要なのでしょうか?
結論からいうと骨盤「矯正」は必要ありません。
産褥から身体が回復することを、促すことは必要です。
妊娠期の腰痛骨盤痛の発生率は50‐70%と産褥6か月以内に9割程度の方の腰痛は緩和されます。しかし産後1‐2年たっても、10%の方は痛みが持続し、慢性化。 大変だけど幸せな育児が、腰痛によって辛く不安なものになるかもしれません。
以下、東京大学医学部付属病院 女性診療科・産科の資料も参考にお答えします。
もちろん妊娠出産で緩んだ骨盤が正しい位置に回復するために、骨盤のアライメント(正しい位置)を取り戻すことは大切です。
ただし骨盤矯正は誤りです。人間の身体はよほど長期間にわたり固定でもしなければ構造的に矯正など起こりません。
妊娠出産までの40週という期間で、体型や姿勢だけでなく、ホルモンの影響などもあり多様な変化が起きています。
妊娠5か月となると、胎児の成長に伴い腹部が前方へ突出し、大きくなった胸や腹部を保持するべく姿勢も変化し、重心は上前方へ移動し、腰椎の反りと猫背傾向が強くなり、骨盤は前傾し、腰背部痛が発生しやすくなります。 参考:平本奈津子。成人期に見られる男女の身体変化と症状。理学療法学,41,511-515,2014.
妊娠中は産道を確保するための準備として、エストロゲンやプロゲステロン、リラキシンなどのホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩んでいきます。この緩みが、腰痛の原因ともなります。また妊娠期は大腿四頭筋や背筋群の筋力低下も起こしやすいという報告もあり、体重増加と馬力不足も姿勢の不良に影響があると考えられます。 Dumes G et al.Comparison of Strength Between Pregnant and Non Pregnant Women.2008 north American congress on Biomechanics.
つまり骨盤や腹筋などの筋肉は伸びて弱くなって おり、またある部位では代償的に硬くなったりしています。
矯正は、正しくない状態に対して、力を加えて正しい状態にすることであり、伸びて弱くなった組織に力を加えていけば、物理的に余計に伸びて弱くなることを心配します。(wikipedia:矯正とは)
妊娠期の腰痛骨盤痛の発生率は50‐70%と報告されています。多くが妊娠18週あたりから発症し、24-36週で症状が増悪しますが、産褥6か月以内に9割程度の方は緩和されます。
しかし産後1‐2年たっても、8‐10%の方は痛みが持続し、出産3年が経過しても持続している方は⒘%という報告もあります。武田要.妊娠中の浮腫・腰痛の軽減.除算雑誌.71.510-516.2017
産後の体の機能改善は、育児休暇が与えられている期間にしっかりと取り組んでおくべきです。できるだけハイハイが始まり動きが活発になるまでに取り組むのがおすすめです。
フィジオでは産前の身体に戻すことを身体機能の面からサポートします。
こんなに簡単にできる。産後の骨盤セルフチェック
セルフチェックしてみましょう ダイアンリー先生の許可をいただき翻訳したものを掲載しています。
- 腹筋テスト:膝を立てた状態で床を背にして寝ましょう。ゆっくりと頭を上げてから肩まで浮かせます。
- 脚上げテスト:膝を伸ばした状態で床を背にして寝ましょう。そして5センチほど脚を床から浮かせます。
- 恥骨や骨盤(腰ふくむ)に痛みを感じますか?
- 腹筋のラインをチェックして、みぞおちからお臍にかけて凹んだような感触がありますか?
- お腹にコブ状のものやふくらみを発見しますか?
- 骨盤底に注意を向けて、股間の外に膨らみ出ていくような感じがありますか?
もしこれらのセルフチェックで該当するようでしたら、骨格矯正、骨盤矯正で腹筋や骨盤底筋の評価やトレーニングのできる理学療法士やパーソナルトレーナーを探してはどうでしょうか。
問題を起こしているのは、関節の歪みではなく、関節は筋肉の機能不全によりゆがんだり開いたりしているので、そこをパーソナルケアすることが大切です。
ジムなどで頑張ってエクササイズするのも、かえって骨盤底への圧力を高めてしまってよくないことも少なくありません。
お近くの理学療法士やパーソナルトレーナーを探して腹筋や骨盤底筋のチェックをしてもらうために相談しましょう。
フィジオではインボディーという大学の研究にも使用される体組成計を用いて体の組成【筋肉量、骨量、脂肪量)などを詳細に把握し、妊娠出産によりどれだけ筋肉量が落ちているか、骨量は大丈夫か、脂肪はどれだけ過剰かなどを数字的に評価します。
超音波エコー装置を用いて腹筋が正しく収縮できているかリアルタイムに確認します。下腹部から膀胱底をとらえると、骨盤底筋の収縮の様子をみることもできます。
画像で体内の筋肉の動きを自ら確認しながら、腹筋や骨盤底筋のトレーニング感覚を養う補助となります。
自宅でのトレーニングを効果的に行えるように促します。
(バイオフィードバック療法は筋の機能改善に有効だと言われています)
←足を上げたときに腹筋が働いている様子を、お客さまが確認している様子)
妊娠出産後の身体には、弱く伸びた部位と、代償的に硬く、また歪んだ組織も混在しています。
仙骨の異常な歪みや、寛骨(いわゆる骨盤)の歪み、股関節の歪みは、周囲の硬さと共に、エコーガイド下ファシアマニピュレーションやストレッチ、運動などによって介入していきます。
妊娠出産による不調として対応できる対象は、恥骨痛、腰背部痛、鼠蹊部痛、陰部痛、尿漏れ、肩こり、手首などの腱の痛み、腹直筋離開、筋力低下、肥満、ムクミなどです。
肥満や冷えムクミに対しては、加圧トレーニングを勧めます。必要であれば連携している管理栄養士のサポートを勧めます。
LINE@でのお問合せも便利です。 お気軽にお問合せください。
今後のためにどうするべきか?セルフケアについて。
- 座ったり立っているとき、看病や赤ちゃんを持つときに前かがみの姿勢を避けましょう
- 座るときは枕などで腰をサポートしましょう
- 授乳枕の利用、スリングの正しい装着、散歩のときは靴紐のあるシューズを使う、いつも同じ側臥位で寝ないなど。
- 良い姿勢を習慣にし、将来起こり得る問題を予防するという視点が大切です。
- 穏やかに骨盤底筋や腹壁筋群を収縮させることで、出産に伴う腰痛を悪化させないようにしましょう。
- 穏やかに収縮できるようになったら5から10秒間その収縮を保持するようにしましょう。正しくできているかは、理学療法士が判断することができます。
- 腰や背中をストレッチすることは不快感を軽減できるでしょう。
- 休憩はエクササイズと同じくらい大切なことです。一人で抱え込まず、しっかりと休息をとり、自分の体の声を聴いてあげましょう。
ご費用
学割について:高校生以下に限り1000円学割させていただきます。
メニュー | 料金 | |
---|---|---|
身体評価と施術、運動療法 (痛みこりしびれなどの悩み相談)
(産後の身体の悩み相談)
| 初回相談料 | 1000 |
料金
| ライトプラン30分 4950円 基本プラン 50分 7480円
延長10分 1500円 | |
4回チケット 優先的に回数分の予約を承りますので、 より確実な施術頻度でみることができます。 | (30分)18000円
(50分)27200円 | |
8回チケット 上記と同様、優先的に回数分の事前予約を承ります。 有効期限3ヵ月 | 52000 円 | |
磁気温熱療法 | 単体15分 500円 | |
自主トレ(要予約) | 30分 500円 | |
皮膚刺激ツールによる施術 | 一個 150円 | |
体組成測定(インボディー) | 1100円 |
※キャンセルポリシー:ご予約24時間以内のご変更には変更手数料2000円をご請求いたします。体調不調、天災などやむを得ない場合はその限りではありません。計画的な頻度は何より良い成果に繋げるためですので、計画的なご予約をお願いします。