足首が硬いと足底腱膜炎になりやすい?足関節背屈制限との関係を解説
「ふくらはぎが硬いと言われたことがある」
「しゃがむのが苦手」
「足底腱膜炎と診断されたが、足首の硬さも関係すると聞いた」
このような経験はありませんか?
足底腱膜炎は、かかとや足裏に痛みを生じる代表的な疾患です。
近年では、足底腱膜炎を有する方の一部に、足関節背屈可動域の低下がみられることが報告されています。
つまり、足首の硬さが足裏の痛みに影響している可能性があるのです。
今回は、足底腱膜炎と足関節背屈制限の関係について、理学療法士の視点から解説します。
足関節背屈とは?
足関節背屈とは、足首を上方向へ曲げる動きのことです。
例えば、
- 歩く
- 階段を降りる
- しゃがむ
- ランニングをする
といった動作では、十分な足関節背屈可動域が必要になります。
歩行では、身体が前方へ移動する際に足関節は徐々に背屈します。
この動きが不足すると、身体は別の方法で動きを補うようになります。
これを代償動作と呼びます。
足首が硬いと何が起こるのか
足部の過回内が起こる
足関節背屈可動域が不足すると、身体は重心移動を行うために足部を内側へ倒しながら動こうとすることがあります。
これが足部の過回内です。
過回内が強くなると、
- 足底腱膜への張力増加
- 足部アーチ機能低下
- 足部の不安定性
につながる可能性があります。
歩行パターンが変化する
足首が硬いと、
- 歩幅が小さくなる
- 早期に踵が浮く
- 外側荷重が増える
など、歩き方に変化が生じることがあります。
このような歩行パターンの変化は、足底腱膜への負担増加につながる可能性があります。
ふくらはぎの緊張が高くなる
足関節背屈制限では、腓腹筋やヒラメ筋の柔軟性低下を伴うことが少なくありません。
ふくらはぎの緊張が高まると、アキレス腱を介して踵骨に加わるストレスが増加し、結果として足底腱膜への負担が大きくなる可能性があります。
Windlass機構との関係
足底腱膜には、歩行時に足のアーチを安定させる役割があります。
歩行終期では、足趾が背屈すると足底腱膜が巻き上げられ、アーチが高くなる「Windlass機構」が働きます。
この機構によって、
- 足部の安定性向上
- 効率的な推進動作
が可能になります。
しかし、足関節背屈制限が存在すると、歩行パターンが変化し、Windlass機構が十分に機能しにくくなることがあります。
その結果、足底腱膜へのストレス増加につながる可能性があります。
ニー・トゥ・ウォールテストで足首を確認しよう
足関節背屈可動域を確認する方法として、ニー・トゥ・ウォールテストがあります。
方法
1.壁の前に立つ
2.踵を床につけたまま膝を壁へ近づける
3.踵が浮かずに膝が壁につく最大距離を測定する
一般的には、10cm前後以上がひとつの目安とされています。
また、左右差も確認してみましょう。
ただし、数値だけで問題を判断することはできません。
歩行や動作も含めて評価することが重要です。
足首の硬さを改善する方法
ふくらはぎのストレッチ
足関節背屈制限では、
- 腓腹筋
- ヒラメ筋
の柔軟性低下を伴うことがあります。
痛みのない範囲で継続的に行うことが大切です。
足関節モビリティエクササイズ
足関節の動きを改善するために、
- ニー・トゥ・ウォール運動
- ランジ運動
- スクワット
などを行うことがあります。
足部機能を高める
足関節だけでなく、
- 足部内在筋
- 足趾機能
- バランス能力
を高めることも重要です。
靴を見直す
足に合わない靴は、足底腱膜への負担を増加させることがあります。
詳しくは、
▶︎【足底腱膜炎の方におすすめの靴とは?】の記事をご覧ください。
必要に応じてインソールを活用する
足部機能低下を伴う場合には、インソールが役立つことがあります。
ただし、インソールはすべての方に必要なわけではありません。
詳しくは、
▶︎【足底腱膜炎にインソールは有効?】の記事をご覧ください。
PHYSIOで行っている評価
PHYSIOでは、足底腱膜炎に対して、
足関節評価
- 可動域測定
- ニー・トゥ・ウォールテスト
- 柔軟性評価
足部評価
- ポドスコープ
- フットプリント
- FPI(Foot Posture Index)
動作評価
- 歩行分析
- ランニング分析
靴評価
- 足長
- 足囲
- フィット感
- 靴底摩耗
を実施しています。
まとめ
足関節背屈制限は、足底腱膜炎に影響する可能性があります。
特に、
- 朝の一歩目が痛い
- 足首が硬い
- ふくらはぎが張りやすい
- しゃがむのが苦手
という方では、足首の動きを確認してみる価値があるかもしれません。
足底腱膜炎を考える際には、足裏だけではなく、足関節や足部機能も含めて評価することが重要です。
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足裏やかかとの痛みでお困りの方へ
足底腱膜炎は、足裏だけではなく、
- 足関節の柔軟性
- 足部機能
- 歩行やランニングフォーム
- 靴
- インソール
など、多くの要因が関係しています。
リハビリ&トレーニングPHYSIOでは、
- 足関節評価
- 足部評価
- 歩行分析
- ランニング分析
- 靴評価
を行い、痛みの背景にある要因を確認しています。
「なかなか改善しない」
「足首の硬さが気になる」
「インソールが必要か知りたい」
という方は、お気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談は、下記の公式LINEより受け付けています。
参考文献
Riddle DL, et al. Risk factors for plantar fasciitis. J Bone Joint Surg Am. 2003.
Bolgla LA, et al. Plantar fasciitis and the windlass mechanism: a biomechanical link to clinical practice. J Athl Train. 2004.
Martin RL, et al. Heel Pain—Plantar Fasciitis Clinical Practice Guidelines. J Orthop Sports Phys Ther. 2023.







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