足底腱膜炎にインソールは有効?理学療法士が考える適応と注意点
「足底腱膜炎と診断されたので、インソールを作った方がよいですか?」
「市販のインソールを入れたけれど、あまり変わらなかった」
PHYSIOでも、このようなご相談を多くいただきます。
結論からいうと、インソールは足底腱膜炎の症状改善に役立つ可能性があります。
しかし、すべての方に有効とは限りません。
インソールは魔法の道具ではなく、足部機能や歩行パターンを評価したうえで適切に使用することが重要です。
今回は、足底腱膜炎に対するインソールの役割や適応、注意点について、理学療法士の視点から解説します。
インソールはどのように作用するのか
インソール(足底板)は、靴の中に入れて使用する中敷きです。
足底腱膜炎では、インソールによって、
- 足部アーチを補助する
- 足底腱膜への張力を軽減する
- 足部の安定性を高める
- 歩行時の荷重を分散する
- 衝撃を吸収する
ことが期待されます。
特に、歩行時やランニング時に足底腱膜へ過剰な負荷が加わっている場合には、症状軽減につながる可能性があります。
研究ではどのような結果が報告されているか
足底腱膜炎に対するインソールについては、多くの研究が行われています。
研究では、
- 短期的な痛みの軽減
- 歩行能力の改善
- 日常生活機能の改善
に役立つ可能性が示されています。
一方で、
「すべての患者に有効ではない」
「効果には個人差が大きい」
ことも報告されています。
また、市販インソールとオーダーメイドインソールを比較した研究では、必ずしも高価なインソールが優れているとは限らないという報告もあります。
重要なのは、
「どのインソールを使うか」
ではなく、
「なぜ足底腱膜炎が起こっているのか」
を評価することです。
インソールが合いやすい人
足部の過回内がある
歩行時やランニング時に足部が過度に内側へ倒れ込む場合には、インソールが役立つことがあります。
詳しくは、
▶︎【扁平足は足底腱膜炎の原因になる?】の記事をご覧ください。
足部の安定性が低い
片脚立位や歩行時に足部の不安定性が強い方では、足部を補助することで症状軽減につながる場合があります。
長時間の立ち仕事を行う
立位時間が長い方では、足底腱膜への負担が大きくなります。
荷重分散を目的としてインソールが有効な場合があります。
ランニングで症状が出る
ランナーでは、繰り返しの衝撃によって足底腱膜に大きな負荷が加わります。
足部機能に問題がある場合には、インソールが補助的に役立つことがあります。
インソールだけでは十分でないことも多い
足底腱膜炎の改善には、インソールだけでなく運動療法も重要です。
特に、
- 足部内在筋機能
- 足趾機能
- ふくらはぎの柔軟性
- 足関節可動域
- 歩行やランニングフォーム
などを改善することが重要です。
PHYSIOでも、
- 運動療法
- 歩行指導
- ランニング指導
- インソール
を組み合わせて対応しています。
インソールが合わないこともある
インソールを使用した結果、
- 足裏の痛みが強くなる
- 足が疲れやすくなる
- 膝や腰に違和感が出る
こともあります。
そのため、
- 足部形状
- 足部機能
- 歩行特性
- 靴との相性
を確認しながら調整することが重要です。
PHYSIOで重視している評価
PHYSIOでは、インソールを検討する際、まず評価を行います。
足部評価
- ポドスコープ
- フットプリント
- FPI(Foot Posture Index)
- 足趾機能評価
足関節評価
- 可動域測定
- ニー・トゥ・ウォールテスト
- 柔軟性評価
動作評価
- 歩行分析
- ランニング分析
靴評価
- 足長
- 足囲
- フィット感
- 靴底摩耗
これらを総合的に評価し、インソールの必要性を判断しています。
PHYSIOで使用しているインソール
PHYSIOでは、
- SIDAS
- Formthotics Medical
を中心に使用しています。
足型だけではなく、
「どのように歩いているか」
「どのような場面で痛みが出るのか」
を重視してフィッティングを行っています。
まとめ
インソールは、足底腱膜炎に対して有効な選択肢のひとつです。
しかし、インソールだけで問題が解決するとは限りません。
大切なのは、
- 足部機能
- 足関節機能
- 歩行やランニングフォーム
- 靴
を総合的に評価することです。
もし、
- 朝の一歩目が痛い
- 立ち仕事で足裏が痛い
- ランニング中にかかとが痛い
- インソールを試してみたい
という方は、一度足元から評価してみることをおすすめします。
関連記事
- 足底腱膜炎は足の使い方が原因?
- 扁平足は足底腱膜炎の原因になる?
- 足首が硬いと足底腱膜炎になりやすい?
- 足底腱膜炎の方におすすめの靴とは?
足裏やかかとの痛みでお困りの方へ
足底腱膜炎は、足裏だけの問題ではなく、
- 足部機能
- 足関節の柔軟性
- 歩行やランニングフォーム
- 靴
- インソール
など、多くの要因が関係しています。
リハビリ&トレーニングPHYSIOでは、
- 足部評価
- 歩行分析
- ランニング分析
- 靴評価
- インソール評価
を行い、痛みの背景にある要因を確認しています。
「なかなか改善しない」
「インソールが自分に合うか知りたい」
「何が原因なのか知りたい」
という方は、お気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談は、下記の公式LINEより受け付けています。
参考文献
Whittaker GA, et al. Foot orthoses for plantar heel pain: a systematic review and meta-analysis. Br J Sports Med. 2018.
Martin RL, et al. Heel Pain—Plantar Fasciitis Clinical Practice Guidelines. J Orthop Sports Phys Ther. 2023.
Landorf KB, et al. Effectiveness of foot orthoses to treat plantar fasciitis: a randomized trial. Arch Intern Med. 2006.







公式LINEもしくはお問合せフォームから、お気軽にお問合せください。

