デスクワーカーの足はむくみやすい!それは運動不足…ではありません!
現代ではインターネットの普及や作業機器の進化に伴い、肉体労働の割合が減り、知的労働の割合が増えてきています。
知的労働とは、パソコン作業を代表するようないわゆる「デスクワーク」全般のことを言います。
デスクワークする人=デスクワーカーは肉体労働と比較しても身体を酷使することが少ないため、「楽」「快適」「辛くない」などのイメージがあるかもしれませんが、それは誤解です。
デスクワーカーの作業姿勢、つまり座っている姿勢は私たちの身体に様々な影響を与えています。
例えば、「腰痛」「肩こり」などを代表とする身体の不調は、デスクワーカーの方が深刻な場合もあります。
実際、近年のウィルス流行の影響で、各企業でもテレワークが推奨されていますが、テレワークすることによって、腰痛や肩こりに悩む方が増えてきていると報告しています。
参考:
デスクワーカーの体に関する悩みはそれだけではありません。
特に女性を中心に、今の時期で多い悩みが「足の冷えやむくみ」ではないでしょうか。
足の冷えやむくみは、エアコンの効きすぎによって身体が冷えることも1つの要因と言われ、膝掛けなどを使用している人も多いかと思いますが、デスクワーカーの作業姿勢も足の冷えやむくみに大きな影響を与えていると思います。
足の冷えやむくみと言って侮ってはいけません。
人の集中力というものは、簡単に途切れてしまうもので、例えば足が冷えている人の場合、注意が自分の足に向いてしまうことによって、作業効率が落ちてしまうことが考えられますし、後で解説する、座る姿勢での悪影響を考えると、姿勢によって作業の効率が著しく低下している可能性もあります。
今回はデスクワーカーの悩みの1つである足の冷えやむくみを中心に作業姿勢からの影響を考えていきたいと思います。
デスクワーカーがむくみやすい理由を作業環境から解説
デスクワーカーが作業するときの姿勢はほとんどが、座位姿勢(=座っている姿勢)です。
座位姿勢にもいくつか種類があり、床に足を伸ばして座っていることを「長座位」、あぐらをかいて座ることを「胡坐」などと呼びます。
私たちデスクワーカーの姿勢は、主に椅子などに座っている「椅座位(いざい)」と呼ばれるものです。
他の座位姿勢と違いは、「他の姿勢と比べて足が心臓より低い位置にある」という点でしょう。
足が心臓よりも低い位置にあるということは、他の姿勢よりも重力の影響を強く受けるということになります。
私たちは普段意識することはありませんが、常に重力の影響を受けています。
それは身体の中を流れる血液も例外ではありません。
私たちの体温は筋肉や内臓から発せられる熱や血液の温度によって決まります。
つまり血液が身体中をくまなく循環しているおかげで、私たちは体温を一定に保っているわけです。
椅子に座って、足が下がっている姿勢は、重力の影響によって、血液が心臓に戻りにくくなっており、そのため足の一部分に血液が通常よりも溜まっている状態になります。
すると血液は十分に循環できず、足の冷えを引き起こす可能性があります。
また血液が一部の場所に溜まっている状態では、血管から水が漏れ出してしまうため、「むくみ」を引き起こすこともあります。
血管は細長いホースのようなものをイメージすると思いますが、血管には目には見えない細かい穴が無数に開いていて、水分や栄養が細胞に流れるようになっているのです。
そのため、血流が滞ることによって、足の温度も下がり、足に水分が流れてしまい浮腫を引き起こします。
これがデスクワーカーの足が冷えやすく、むくみやすいメカニズムになります。
足が冷えたり、むくいやすかったりする状態は、簡単に言えば循環があまりよくない状態ということになります。
私たちが作業しているとき、一番働いているところは「脳」です。
脳には絶えず一定の割合の血流が送られていて、心臓一回の拍出量(心臓が一回の動きで血液を送り出す量のこと)の15%が脳に送られています。
15%と聞くとたいしたことはないと感じる方もいるかもしれませんが、脳の重さは私たちの体重の2〜2.5%しかないので、体重からの比率を考えるととんでもない量の血液を必要としていることがわかります。
椅子に座った状態で、心臓に返る血液量が減ると心臓が押し出せる血液量も当然ですが減ってしまいます。
そのため、長時間椅子に座って作業していると、全体の血液の循環量が減っているため、脳への血流も低下し、「集中力の低下」や「モチベーションの低下」などを引き起こす可能性があります。
これらの状態を解決するためには、運動が推奨されていますが、どのような運動が必要でしょうか。
最後に運動についても解説していきたいと思います。
デスクワーカーの足のむくみを解消する足首の運動よりも効率の良いもの
よくむくみの予防のために足首の運動が推奨されていますが、その理由は足の筋肉を働かせて、筋肉の縮む力を利用して、足の血液を心臓に返していく作用があるからです。
実際に足首の運動は有効に働くことが多いのですが、もっと良い方法があります。
それは「立つこと」です。
座って行う足の運動は、例えば飛行機や新幹線など、定期的に立つことが難しい人の場合は有効ですが、
デスクワーカーのように立つことに制限がないような環境であれば、積極的に立ち上がる、もしくは立ったまま作業する方が効率的であると思います。
それは座って足を動かしても筋肉を縮めることはできますが、足の筋肉にかかる負荷が弱いからです。
筋肉により強い負荷をかけた方が、縮む力も強くなるため、心臓に帰ってくる血液の量も増えます。
当然、血液の量が多く返ってくる方が全体的な循環もよくなり、足の冷えやむくみには効果的というわけです。
感の良い人は、「立っている方が心臓よりも足が遠くになるから重力の影響を受けるのでは?」と考えるかもしれませんね。
確かにその通りです、しかし座っているときは主にお尻に体重がかかっているので、お尻の筋肉は働いていますが、足の筋肉は使わなければ働いていません。
しかし、立っているときはそれだけで常時足に力が入っていることになります。
足を動かせばさらにそこから筋肉に力が入るので、座っているときより遥かに血流は心臓に戻ってきやすい状態になっています。
そのため立っている状態は座っている状態と比べても、全身の血流が循環しやすくなっています。
立ったままで作業するためには「スタンディングデスク」という道具を使用すると効果的です。
スタンディングデスクの利点は、立ったまま作業ができる点と、高さ調整できるものであれば座っても作業できる点が優れていると思います。
作業するときに重要なことは、長時間同じ姿勢でいないようにすることです。
高さ調整ができるスタンディングデスクを使用することで、同じ姿勢を取る時間を減らせれば、血流が促され足の冷えやむくみの改善・予防につながります。
さらに血流が促されることによって、脳への血流も保持されるため作業効率も上がる可能性があります。
最近では、テレワークの推進により自宅で仕事する時間も増えていると思います。
会社の作業環境を急に変えることは難しいかもしれませんが、自宅であれば自分の裁量で変更できます。
現在ではスタンディングデスクはネットショップなどでも販売されているため、興味がある方は一度調べてみてください。
これからのデスクワーカーは身体に詳しくなること求められてくると思います
今回は座りすぎによる身体の不調について足の冷えやむくみに着目してお話ししました。
足の冷えやむくみというと軽く考えてしまいますが、作業の効率を低下させる可能性もあるため、座りすぎないように環境を整えることは重要です。
今回の内容以外でも、身体のことを知っておくことはデスクワーカーにとって、かなりプラスになると考えています。
もしこの記事で内容が面白ければ、ぜひ他の記事も読んでいただいて身体のことをより深く知っていただいたらと思います。
この記事がそのきっかけになればと思います。







公式LINEもしくはお問合せフォームから、お気軽にお問合せください。

