「異常なし」と言われた頭痛を、首と身体の機能から考える視点
滋賀県長浜市周辺で、
- 片頭痛が長年続いている
- 緊張型頭痛を繰り返している
- 病院で「一次性頭痛」と言われた
- 薬は使っているが不安が残る
このようなお悩みはありませんか?
本記事では、医療行為ではなく、身体の機能という視点から、
一次性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)をどのように考えているのかを
分かりやすくお伝えします。
※本記事は診断・治療を目的としたものではありません
※頭痛の診断・薬の使用は必ず医師にご相談ください
一次性頭痛とは?|「異常なし=問題なし」ではありません
片頭痛や緊張型頭痛は、
画像検査などで明確な異常が見つからない
一次性頭痛に分類されることが多い症状です。
しかしこれは、
原因がない
気のせい
という意味ではありません。
近年は、
神経の過敏性や身体機能の影響が関与している可能性が
多く指摘されています。
私が一次性頭痛を考えるときの基本的な視点
滋賀・長浜で頭痛に悩む方の身体を拝見する中で、
私が特に注目しているのは次のような点です。
- 環椎・環軸関節(首の最上部)の動き
- 後頭部直下の組織と硬膜との関係
- 後頭下筋群や僧帽筋の緊張
- 後頭部を走行する神経周囲の環境
これらをもとに、
2つの仮説から一次性頭痛を考えています。
仮説①
首の関節機能と硬膜ストレスが頭痛に関与する可能性
頭と首の境目にある環椎・環軸関節は、
わずかな動きの乱れでも、周囲組織に影響を与えやすい部位です。
この関節の機能低下や左右差が続くことで、
- 硬膜と連続する組織へのストレス
- 三叉神経系への刺激
が起こりやすくなり、
片頭痛につながる「土台」が作られる可能性がある
と考えています。
仮説②
筋緊張と神経刺激の関係
後頭部には、
- 大後頭神経
- 小後頭神経
- 外耳介神経
といった、頭痛と関係の深い神経が走行しています。
これらの神経は、
- 後頭下筋群
- 下頭斜筋
- 僧帽筋
と非常に近い位置関係にあります。
首や肩の緊張が慢性的に高まることで、
神経が刺激されやすい状態になり、
結果として頭痛につながる可能性がある
という考え方です。
CGRP抗体薬という治療選択肢について
近年、片頭痛の分野では
**CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)**に注目した治療薬が
使用されるようになっています。
CGRPは、三叉神経系と関係が深く、
片頭痛発作時に増加することが知られています。
この働きを抑える目的で使われるのが
CGRP関連抗体薬です。
CGRP抗体薬が示している重要な点
CGRP抗体薬の登場によって、
- 片頭痛は血管だけの問題ではない
- 神経の興奮状態が重要
- 神経が刺激されやすい「環境」が存在する
といった考え方が、より注目されるようになりました。
私の考え方とCGRPの関係
CGRP抗体薬は
神経の興奮を抑えるアプローチです。
一方で私は、
- なぜ神経が興奮しやすくなっているのか
- その背景に、首や身体の機能的負担はないか
という点に注目しています。
首の関節、筋緊張、姿勢、呼吸、日常動作。
こうした要素が積み重なることで、
神経が過敏になりやすい状態が作られている可能性がある、
という視点です。
📌 片頭痛とCGRPの関係
片頭痛発作の病態形成において、**CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)**は三叉神経系で中心的な役割を果たすとするレビュー報告があります。Peripheral trigeminal systemにおけるCGRP活性の抑制が、片頭痛発作の阻止に寄与すると考えられています。PMC
📌 CGRP受容体と痛みシグナル
また、CGRP受容体を標的とした研究では、三叉神経–血管系での信号伝達が痛みと関連する可能性が示されています。サイエンスダイレクト
📌 慢性頭痛と神経炎症の関連
CGRPが三叉神経節レベルでの神経炎症として機能する可能性も報告され、慢性頭痛との関連が探られています。MDPI
📌 片頭痛と首の関連
片頭痛患者の多くが首の痛みを伴い、上位頸椎(C1〜C3)の侵入力が三叉神経核へ投射されることで関連する可能性があるとするナラティブレビューもあります。SAGE Journals
薬と身体アプローチは対立しません
大切なのは、
- 薬を否定しない
- 医療を軽視しない
という姿勢です。
CGRP抗体薬を含めた薬物療法は、
生活を支える大切な選択肢です。
その上で、
- 薬で症状が落ち着いている時期に
- 身体の負担や使い方を見直す
という考え方も、
長期的な視点では意味があるかもしれません。
滋賀・長浜で「その次」を探している方へ
- 病院には通っている
- 薬も使っている
- でも、身体のことを相談できる場所がない
そう感じている方に対して、
医療とは異なる立場から、身体機能の整理をサポートする
という関わり方があります。
まとめ|頭痛に対する選択肢を一つ増やす
片頭痛・緊張型頭痛に対して、
- 医師による診断・薬物療法
- CGRP抗体薬という新しい治療
- 身体機能を見直す視点
これらは対立するものではありません。
滋賀・長浜で一次性頭痛に悩む方が、
「もう一つの視点」を持つきっかけになれば幸いです。
※注意事項
- 本記事は医療行為・治療・診断を目的としたものではありません
- 薬の使用や変更は必ず医師にご相談ください
- 強い頭痛や急激な症状変化がある場合は医療機関を受診してください
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