理学療法士が見る「本当に多い理由」
肩こりは、日本人にとても多い症状のひとつです。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、
現代の生活では肩こりが起こりやすい環境が増えています。
しかし実際には、
肩こりの原因はひとつではありません。
理学療法士の視点では、
・姿勢
・身体の動き
・運動習慣
など、いくつかの要素が関係していることが多くあります。
肩こりが起こる筋肉
肩こりに関係する筋肉として多いのは
・僧帽筋
・肩甲挙筋
・後頭下筋群
などです。
これらの筋肉は、
頭や肩甲骨の位置を安定させる役割があります。
人の頭は約4〜6kgあり、
姿勢が崩れるとこれらの筋肉に負担がかかります。
長時間同じ姿勢が続くと、
筋肉が緊張した状態が続き、
肩こりとして感じられることがあります。
理学療法士がよく見る身体の特徴
PHYSIOで肩こりの方を評価すると、
次のような特徴が見られることがあります。
・背中が丸くなる
・肩甲骨の動きが少ない
・胸郭の柔軟性が低い
このような状態では、
肩や首の筋肉が姿勢を支える役割を担うため、
負担が集中しやすくなります。
肩こりと結合組織の関係
身体には、筋肉や骨だけでなく
結合組織のネットワークが存在しています。
この組織は、
筋肉や神経、血管などを包みながら
全身を立体的につないでいます。
近年の研究では、
この組織が身体の動きや姿勢に影響する可能性が示されています。
長時間同じ姿勢が続くと、
この組織の滑りが低下し、
筋肉の動きが制限されることがあります。
その結果、
肩周囲の筋肉に負担が集中することがあります。
運動不足も肩こりの原因になる
身体は、動かすことで
・血流
・組織の柔軟性
・神経機能
が保たれます。
運動不足が続くと、
肩や背中の筋肉が働く機会が減り、
筋肉が疲労しやすくなることがあります。
特にデスクワーク中心の生活では、
肩こりを感じる人が多くなります。
マッサージだけでは戻りやすい理由
肩こりはマッサージで楽になることがあります。
しかし、
すぐに元に戻ると感じる人も少なくありません。
これは、
・姿勢
・身体の動き
・生活習慣
が変わらないためです。
筋肉を一時的にほぐしても、
同じ姿勢が続けば
再び筋肉に負担がかかります。
まとめ
肩こりの原因は
単に筋肉が硬くなることだけではありません。
多くの場合、
・姿勢の崩れ
・身体の動きの低下
・運動不足
などが関係しています。
肩こりが続く場合は、
身体全体の動きや生活習慣を見直すことが
改善のきっかけになることがあります。
【根拠】
Fasciaは筋・関節・神経などを連結する構造として機能し、
姿勢や運動不足の影響を受ける可能性があると報告されている。
また、身体への力学的刺激(運動)は
結合組織の適応や機能維持に関与するとされている。
【出典(PDF参考文献)】
・今北英高ほか:Fasciaとは-解剖生理学的意義の見地から.臨床スポーツ医学,2020
・Schleip R:Fascial plasticity – a new neurobiological explanation.2003
・望月久:メカノセラピーと理学療法.PTジャーナル,2020
・Kopeinig C, et al:Fascia as a Proprioceptive Organ and its Role in Chronic Pain.2015







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