理学療法士が見る「動かないことによる肩こり」
肩こりの相談を受けるとき、
多くの方に共通している生活習慣があります。
それは
長時間座っていることです。
デスクワークやパソコン作業では、
1日の多くの時間を座って過ごすことがあります。
このような生活が続くと、
肩こりを感じやすくなることがあります。
座りすぎで起こる身体の変化
座っている時間が長いと、
身体の動きが少なくなります。
身体を動かさない状態では、
・筋肉の活動量の低下
・血流の低下
・関節の動きの減少
が起こりやすくなります。
特に肩や背中の筋肉は、
姿勢を保つために長時間働くため、
疲労が蓄積しやすくなります。
理学療法士がよく見る身体の特徴
PHYSIOで肩こりの方を評価すると、
長時間座っている方では次のような特徴が見られることがあります。
・背中の筋肉が硬くなる
・肩甲骨の動きが少ない
・胸郭の柔軟性が低下している
身体を動かす機会が少ないと、
肩甲骨や背骨の動きが小さくなりやすくなります。
この状態では、
首や肩の筋肉が姿勢を支える負担を受け続けることになります。
座りすぎと肩こりの関係
長時間座る生活では、
同じ姿勢が続くことが多くなります。
姿勢が変わらない状態では、
同じ筋肉が働き続けるため、
筋肉の疲労が回復しにくくなります。
その結果、
・肩こり
・首こり
・背中の張り
などを感じやすくなることがあります。
Fasciaの視点から見る「動かない身体」
身体の内部には、
筋肉や臓器を包みながら全身をつないでいる
Fascia(筋膜)という結合組織があります。
この組織は、
身体が動くことで圧力や張力などの刺激を受けます。
運動や日常活動による刺激は、
組織の機能維持に関係すると考えられています。
逆に身体を動かす機会が少ないと、
組織への刺激が減少し、
動きが小さくなる可能性があります。
肩こりを防ぐための生活習慣
座りすぎによる肩こりを防ぐためには、
次のような習慣が役立つことがあります。
・1時間ごとに立ち上がる
・肩甲骨を動かす
・軽いストレッチを行う
・歩く時間をつくる
特別な運動でなくても、
身体をこまめに動かすことが大切です。
理学療法士が勧めるシンプルな対策
肩こりを予防するために、
PHYSIOでは次のような習慣を勧めることがあります。
「長時間同じ姿勢を続けないこと」
例えば
・電話をするときは立つ
・休憩時間に少し歩く
・肩回しを行う
などでも、
肩周囲の負担を減らすことにつながります。
まとめ
肩こりは、
長時間の座り姿勢や運動不足によって
起こることがあります。
特に
・デスクワーク中心の生活
・身体を動かす機会が少ない生活
では、
肩や首の筋肉に負担が集中しやすくなります。
肩こりを予防するためには、
身体をこまめに動かす習慣が重要です。
【根拠】
Fasciaは運動器系を連結する結合組織であり、
身体活動による力学的刺激は組織の機能維持や適応に関与するとされている。
また、身体活動の低下は結合組織や筋の機能低下につながる可能性が指摘されている。
【出典(PDF参考文献)】
・今北英高ほか:Fasciaとは-解剖生理学的意義の見地から.臨床スポーツ医学,2020
・Schleip R:Fascial plasticity – a new neurobiological explanation.2003
・望月久:メカノセラピーと理学療法.PTジャーナル,2020
・Kopeinig C, et al:Fascia as a Proprioceptive Organ and its Role in Chronic Pain.2015







公式LINEもしくはお問合せフォームから、お気軽にお問合せください。

