ストレートネックとセルフケア
理学療法士が考える首を守る習慣

ストレートネックと呼ばれる状態では、
首こりや肩こり、頭痛などの症状を感じることがあります。
スマートフォンやパソコンを使う時間が増えたことで、
同じ姿勢が長く続く人も多くなっています。
このような症状では、
治療だけでなく日常生活の習慣も重要になります。
セルフケアを取り入れることで、
首への負担を減らすことができる場合があります。
理学療法士が考えるセルフケアの基本
PHYSIOでは、セルフケアを考えるときに
「首だけをケアする」という考え方はあまりしません。
重要なのは
・姿勢
・身体の動き
・運動習慣
・睡眠
です。
首の症状は、身体全体の動きの中で起こることが多いためです。
セルフケア①
長時間姿勢を避ける
スマートフォンやパソコン作業では、
頭が前に出た姿勢になりやすくなります。
この姿勢が続くと、頭を支えるために持続的に
大きな力が必要になり
首や肩の筋肉に負担がかかりやすくなります。
どんなに体を整えても、
重力下で無敵の身体にはなれません。
目安としては、
30〜60分ごとに姿勢を変えることが勧められます。
少し立ち上がったり、
肩を回すだけでも首の負担を減らすことにつながります。
セルフケア②
肩甲骨を動かす
首こりがある人では、
肩甲骨の動きが小さくなっていることがあります。
肩甲骨を動かすことで
・肩周囲の筋肉
・背中の筋肉
が働きやすくなります。
例えば
・肩回し
・腕を大きく回す運動
などでも効果が期待できます。
セルフケア③
胸を開く姿勢を意識する
長時間のデスクワークでは
背中が丸くなりやすくなります。
この姿勢では
・胸郭の動き
・呼吸
が小さくなりやすくなります。
胸を軽く開く姿勢を意識すると、
首や肩の筋肉の負担を減らすことにつながります。
セルフケア④
軽い運動を習慣にする
身体は、適度に動かすことで
・血流
・組織の柔軟性
・神経機能
が維持されます。
運動不足が続くと、
首や肩周囲の筋肉の疲労が回復しにくくなることがあります。
ウォーキングなどの軽い運動でも、
身体の機能維持に役立つことがあります。
Fasciaの視点から考えるセルフケア
身体は、筋肉や関節だけでなく、
Fascia(筋膜)という結合組織のネットワークによって
全身がつながっています。
この組織は、
身体を動かすことで適度な力学的刺激を受けます。
逆に、
長時間同じ姿勢が続くと
・滑走性低下
・柔軟性低下
などの変化が生じる可能性があります。
そのため、
身体を適度に動かすことは
組織の機能維持にも重要と考えられています。
セルフケアで大切なこと
セルフケアは
「強いストレッチ」や「特別な運動」よりも
・姿勢を変える
・身体を動かす
・運動習慣をつくる
といった日常の習慣が重要です。
小さな習慣の積み重ねでも、
首への負担は大きく変わることがあります。
まとめ
ストレートネックによる症状では、
セルフケアも重要なポイントになります。
特に
・長時間姿勢を避ける
・肩甲骨を動かす
・軽い運動を行う
といった習慣が役立つことがあります。
首だけでなく、
身体全体の動きを意識することが
症状改善のきっかけになることがあります。
【根拠】
Fasciaは筋・神経・関節などを連結する構造であり、
姿勢の持続や運動不足などにより柔軟性低下や滑走性低下が生じる可能性がある。
また、身体への適切な力学的刺激(運動)は
結合組織の適応や機能維持に関与するとされている。
【出典(PDF参考文献)】
・今北英高ほか:Fasciaとは-解剖生理学的意義の見地から.臨床スポーツ医学,2020
・Schleip R:Fascial plasticity – a new neurobiological explanation.2003
・望月久:メカノセラピーと理学療法.PTジャーナル,2020
・Kopeinig C, et al:Fascia as a Proprioceptive Organ and its Role in Chronic Pain.2015







公式LINEもしくはお問合せフォームから、お気軽にお問合せください。

