3月20日、SBBCS(滋賀ベースボールクラブサポート)代表の小林博樹さん(広島外科整形外科クリニック 理学療法士 彦根学童野球連盟)とのご縁から始まった野球肘検診に参加し、100名以上の肘を検診することができました。
開催内容については、滋賀県スポーツ協会のBispo!+にも掲載していただけました。記事はこちら
親も子も、もちろん関係者も、野球を通じて心技体を鍛え、そしてチームとしても高みを目指そうとほんとに一生懸命練習されていることに驚きました。
平日毎日練習し、週末は8時間とか10時間とかの練習量(試合もしているのでしょうか)で、小学校1年生の親でもある私はとても驚きました。
子供たちはとても明るく礼儀正しい振る舞いにも感激しました。
今回の野球肘検診では、肘が痛くなったから病院に行くとすでに手術が必要な状態になっているということで問題となっている離断性骨軟骨炎(OCD)の早期発見に主眼が置かれていました。
野球肘検診が始まったのは徳島県からだそうで、なんと30年も前にさかのぼるそうです。さすが野球県!そして現在では全国の半数近い都道府県においてそのような検診の必要性が認識されているそうです。
この野球肘は内側、後方、外側に現れる使い過ぎによる痛みですが、特に外側型OCDは、肘の変形を起こし、将来の野球人生だけでなく、日常生活や仕事にも影響の大きい障害となります。
甲子園球児を育てるのもプロ野球選手を育てるのも魅力的で大切なことですが、選手一人ひとりが将来大人になった時に、肘の変形による機能障害でつきたい仕事に就けなくなったり、働くことが大変になることを避けるという点もとても大切です。
今回は10年以上前から野球ひじ検診の取組をされている奈良県から、取り組みの代表をされている整形外科医の森本先生と、一緒に検診活動をされている整形外科医の江川先生、そして理学療法士の森先生、さらに最近京都の西院でご開業された整形外科医の樋口先生にご協力いただきました。また県内からも理学療法士数名と、柔道整復師数名が協力しました。
森本先生のお話では、外側型の肘の手術をできる病院は各都道府県に一つくらいしかなく、森本先生は毎週のように肘の手術をされているということです。そして大人になって働き始めてからも、肘関節の水を抜きに毎週来院する方や、変形がひどすぎて関節から血液が抜ける方まで治療されているそうです。
選手としての10年だけでなく、一生涯にわたって選手の体のことを考えて行うことが野球肘検診での学びでした。
ボランティアで集まる先生方の知性の高さに終始感銘を受けながら、8時に待ち合わせをして15時に検診が終了するまでの1日があっとう言う間に過ぎ、充実した疲労感で満たされました。
また今回、学童野球連盟さんから感謝状をいただきました。とても感激しました。
検診で異常が見つかった場合には、スポーツ整形などに診察や治療をお願いすることになりますが、土台となる身体パフォーマンスを高める取り組みは予防のためにも、再発を防ぐためにも重要です。
リハビリ&トレーニングのフィジオだけでなく、お近くに運動指導にたけたトレーナーなどがおられたら、問題がないうちから身体の癖に合わせてどのようなトレーニングやケアを行えばよいか、しっかり教えてもらうようにされると良いと思います。
フィジオでも、自宅で、練習の前後で、どのようなことに取り組めばよいかを、全身の機能や局所の機能をみながらアドバイスさせていただきます。
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